皆さんは普段SNSを利用していますか?
私は、X(旧Twitter)歴十数年になります。
始めたころとはSNS全体の雰囲気が変わってきたなあーと思いますが、最近はあることが気になっています。
それは、、インプレゾンビです。
この記事では、インプレゾンビの正体と実際にどれぐらいの収入を得ているのかを暴きます!
インプレゾンビってなに?正体は?

インプレゾンビとは「インプレッションゾンビ」の略称で、X(旧Twitter)などのSNSにおいて、ポスト(投稿)の表示回数を稼ぎ、収益を得たいアカウントのことです。
インプレゾンビは、ゾンビという名に恥じず、勢いよくバズったポストにわらわらと湧きます。
一言だけ返信するゾンビ。ポストの内容をAIか何かでまとめたような文章を投稿するゾンビ。
全く関係ない画像や動画を返信するゾンビ。
様々です。
手動アカウントもありますが、そのほとんどは、生成AIで文章を返信する自動化されたbotアカウントです。
中身が何もないインプレゾンビのせいで、確認したいリプライやトレンドの元の投稿が埋もれてしまいます。
この迷惑な「インプレゾンビ」は、2023年秋ごろから少しずつ姿を見せ始めました。
経済状況が悪化していて仕事のない若者がSNSを利用して収益を得ようとする動きがあることから、パキスタン国籍などのユーザーがよく見られます。
インプレゾンビが増えたのはなぜ?
インプレゾンビが増えたきっかけは、Xが開始した「クリエイター広告収益分配プログラム」だといわれています。
日本では2023年8月に導入されました。
このプログラムは、サブスクリプション「Xプレミアム」に加入しているユーザーに対して、Xが広告収益の一部を分配する仕組みです。
ただ、分配を受けるためには、フォロワー数や年齢など、Xの定める規定を満たす必要があります。
その上、ポストは狙ってもバズる訳でもなく、インプレッションを稼ぐことは簡単ではありません。
Xのアルゴリズムの影響も受けますので、バズる法則を検証してヒットするようになっても、アルゴリズムが変わればその検証はパァとなります。
そこでゾンビはひらめきました。
「バズったポストに乗っかったろ!」
バズポストにいち早くリプライをつけることで、インプレッションを稼ぐ、または「トレンド」のキーワードを含んだポストを大量に流す。
そして、トレンドを含むポストをコピーして投稿すれば自分もインプレッションを稼げる、といった以前からあった「パクツイ」と呼ばれる手法と同じです。
彼らの多くは外国語でリプライやポストしており、アカウント名やプロフィール画像も海外のアカウントらしい装いだったので、相手にしていない人も多かったと思います。
しかし2024年になり、日本人のようなプロフィールで、日本語で投稿するインプレゾンビも増殖しています。
X社CEOのイーロン・マスク氏が2023年7月15日に行った投稿(当時はTwitter)によると、日本はEUや米国を上回り、Xの利用時間が最も長い国だそうです。
海外ユーザーが日本語の投稿を行うのは、インプレッションを効率よく稼げると考えているからでしょう。
ゾンビが知能をつけました。(口悪すぎ?)
2024年1月1日に起こった能登半島地震では、日本語を理解しないインプレゾンビが救助を求める投稿をコピーしたり、別の災害の画像を投稿したり、と偽情報をまき散らして深刻な問題となりました。
災害に乗っかって収益を得ようとするのは流石に人の心がないですね。
日本は自然災害時のコミュニケーション手段としてXを頼りにしてきた過去もあるため、インプレゾンビの出現は深刻な問題となっています。
インプレゾンビ驚きの収入は?

このプログラムの収益分配金はポストのインプレッションを基に算出され、X社から振り込まれます。
しかし、その計算方法は明らかにされておりません。
広告収益分配プログラムが始まって間もなくの頃、国内の人気アカウントが約90ドル~800ドルの収益を得たことを公表していました。
知名度の高いひろゆき氏(Xフォロワー数240万人)のX収益は15万円/月 程のようです。
では、インプレゾンビは?
インプレゾンビは一日中Xに張り付いて、せいぜい月に1万円くらいだそうです。
えっコスパ悪くない。。?
と思いましたね。
ですが、インプレゾンビが特に多いパキスタンの平均”年収”が6万円とのことです。
私たちから見たらそこまでする価値がないということでも、彼らにとっては重要な収入源なのです。
なぜ対策ができないの?
とはいえ、ぶっちゃけ迷惑ですよね。
個人でできる対策として簡易的なものは、インプレゾンビのアカウントのブロック、よく使われる言葉をミュートワードにすることが挙げられます。
しかし、数が多すぎますし、ミュートワードもすり抜けられてしまう可能性があります。
自分が投稿する際にそのポストへ返信できるアカウントを制限しておくと、インプレゾンビがリプライできなくなるので、設定画面で確認しておくといいかもしれません。
本来であれば、Xにインプレゾンビへの対応を求めたいところです。
Xプレミアムユーザーの収益化をやめれば解決する問題ではありそうですし、AIボットをもっと厳格に取り締まっても良いのではないかと思います。
ですが、現状インプレゾンビはXにとって重要な課金ユーザーでもあり、早々にアカウントを停止させるなどの措置をとるとは考えにくいです。
このままだと優良なユーザーは離れていってしまうので、何かしらの対応をX社に期待したいと思います。
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