キャッシュレス化がどんどん進んでいる昨今ですが、
まだまだ現金を使う機会はありますよね?
生活の中で身近な存在の紙幣。
福沢諭吉が1万円札の顔になってから早20年。
国は、偽札の流通を未然に防ぐためにおおむね20年ごとに改刷をしています。
そして今年(2024年)は新紙幣発行の年です。
新千円札の肖像画が誰になるか、何をした人なのか知っていますか?
新千円札はいつから?
さて、新紙幣がいつから発行になるのか?
ズバリ、2024年7月3日から発行になります。
もちろん、そのあとも今の紙幣は使えるので安心してください。
「旧紙幣を引き取ります」は詐欺なので注意!
そして、新しいお札に選ばれたのは…この3人!
- 渋沢栄一
- 津田梅子
- 北里柴三郎
新千円札の新しい顔は「北里柴三郎」です。
北里柴三郎はなぜ千円札に選ばれたのか?
めっちゃすごい人だからです!!
お札の肖像は、日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っていたり一般的によく知られている人が選ばれることが多いです。
当時、「破傷風」という傷口から体中に入りこんだ破傷風菌が全身の筋肉をけいれんさせ、
悪化すると呼吸ができなくなって死にいたる病への治療方法がまだ確立されていませんでした。
北里柴三郎は当時の人にとって恐ろしい病気だった破傷風の予防と治療方法を開発し、
多くの人を恐怖から救ったことで知られています。
北里柴三郎って何をした人?
出典:ウィキペディア
北里柴三郎は、破傷風菌だけを増やすことに1889年に世界で初めて成功しました。
破傷風の予防と治療方法を見つけるためには、破傷風菌だけを増やして取りだし、詳しく調べる必要がありました。
他の菌やホコリなどが入りこまないように注意して、1種類の菌だけを増やすことは難しいんです。
成功させるためには、高い技術専門的な知識、そして努力と忍耐力が必要です。
柴三郎は独自の装置をつくることで、だれもが諦めていた破傷風菌を増やすことに成功。
予防と治療方法を開発し、多くの人を破傷風の恐怖から救いました。
他にも、ペスト菌の発見のほか、伝染病研究所、北里研究所を創立し後進の育成にも尽力した偉大な人物です。
福沢諭吉(現1万円札の顔)とも仲良し?
ちなみに、お札の顔でおなじみの福沢諭吉と野口英世は柴三郎と深いかかわりがありました。
1892年、東京に日本初の 伝染病研究所が建設され、柴三郎が所長になりました。
諭吉は、柴三郎の研究にかける熱意に感動し、この研究所の場所と建設費を提供しました。
英世は柴三郎の研究所に助手として入りました。
のちに英世も多くの功績を残しましたが、柴三郎のもとで学んだ経験が活かされていたことでしょう。
新千円札のサイズは変わるの?
肖像含むデザインは一新されますが、サイズはどうなるのでしょうか。
今持ってるお財布に入るかなど、気になりますよね?
今回の改刷では現行の紙幣から変更ありません。
サイズは縦76mm×横150mmで、現行の千円札と同じです。
ちなみに新千円札の裏面には葛飾北斎の富嶽三十六景が描かれています。
お札に関する豆知識
お札の顔に男性が多い理由には、偽造防止の工夫があります。
顔の細かなヒゲやシワは、偽造を難しくするための要素です。
ただ、五千円札の樋口一葉のように、ヒゲもシワもない美しい顔の女性が選ばれることもあります。
樋口一葉が選ばれた時は、お札作りにかなりの努力が必要だったそうです。
しかし、最新の製造技術の進歩により、今では女性の顔も偽造防止の措置を施しやすくなっています。
参考:いまさら聞けないお金の話
5千円札と1万円札についてはこちら
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